午前中、中道町境川で開かれている<卵殻モザイク研究会展>にお邪魔してきました。
最近知人が習い始めて、今回は、その生徒さん達の作品展だそう。
一見、普通の絵画のようですが、近づいてよく見ると・・・
なんと、全部‘卵の殻’です。
内側の膜を取って、日本画の顔料で着色しておいた卵の殻をべニア板に特殊な接着剤で張り付けて
絵画のように仕上げていく・・・というもの。
と、一言で言ってしまうのは簡単だけど、実際に見てみると途方もなく細かな作業です。
こちらをご覧ください。
‘ケルンの大聖堂’という名前が付いていましたが、
大聖堂の重厚感や建物の肌触りや奥行きなどが、細かくかつ繊細な色遣いで表わされていると思いませんか?
息を飲むほどの細かさ、正確さです。
卵の殻を直線的に折るって、どういうことでしょう???
色合わせの妙といったら、‘これぞセンス!’
この卵殻モザイクの技法は、日本古来の伝統工芸で、古くは正倉院収蔵の刀の柄などに使われているそう。
その技法を、中道町在住の工芸作家の桑原浜子さんが一般人にも簡単に扱えるように改良を加えて、
発展させて来られたのですが、残念ながら桑原さんはお亡くなりになり、現在はお孫さんの安藤彩子さんが
引き継がれているそうです。
知人も、山梨文化学園で安藤先生にお世話になっているとのこと。
安藤先生の作品には、おばあ様の桑原先生のお姿が・・・
写真で拝見したら、そっくりでした!
優しげなお姿を、愛情あふれるタッチで(しかも卵殻で!)表現できるなんて素晴らしいです。
今まで、卵の殻を無造作に、しかも毎日相当数捨ててきたけれど、全く見る目が変わりました。
人が変わると、捨てられるだけの卵の殻にも宝石のような輝きを吹き込む事が出来るんですね!
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